/* * Anex86: PC-X86 Emulator * Copyright(C) 1998-2000 A.N. * anex86.exe: v2.14.2.325 */ [概要]  このプログラムは PC-286 シリーズのエミュレータです。 ROM BIOS の機能 の一部を含んでいます。起動のための最小限の機能も含みます。したがって、 実機の ROM を吸い上げる等の作業は必要ありません。  互換性はよく使われる?部分から作っているので一言ではいえません。以下 主なものを並べておきます。CPU は 8086 の全命令をサポートします。80586 のほとんどの命令が使用できます。プリンタと RS232C は使えません。FDD と HDD は BIOS のみサポートします。モニタは高解像度カラー。640 x 400 ット、4096色中 16色モードまで可能です。  このエミュレータ上でソフトが動くかどうかは試してみるしかないのですが、 MS-DOS フォーマットのフロッピーディスクで供給されて、プロテクトがなく、 BASIC-ROM を使わないソフトなら動く可能性が高いと思います。  このエミュレータ上のソフトは Windows のフロッピーディスクドライブや ファイルを直接操作できません。エミュレータ上のフロッピーディスクや ハードディスクは特別なファイル( 拡張子.fdi .hdi )に格納されます。 起動するためには、フロッピーディスクから .fdi ファイルを作成する必要が あります。ツールはエミュレータに組み込まれているのでご安心ください。 [使い方]  例として MS-DOS を起動するまでの手順を以下で解説します。 [用意するもの] ・EPSON PC-286 シリーズで使用可能な MS-DOS の起動可能な 3.5" FD。   起動を確認しているのは、     EPSON 日本語MS-DOS 3.1/4.01/5.0/6.2     NEC 日本語MS-DOS 3.3D/6.2   メディアは全て 3.5" 1.2MB です。   NEC MS-DOS 3.x - 5.x は EPSON プロテクトを外してください。   最初は CONFIG.SYS, AUTOEXEC.BAT のないシステムディスクで試してみる   ことをお勧めします。 ・上記ディスクを読み取り可能な Windows マシン。   できるだけ高速でメモリの多いマシンを使用してください。    Pentium MMX 150MHz + 256KB PB 2nd cache + 32MB main memory   以上のマシンを推奨します。 [インストール]  どこかにディレクトリを作成し、anex86.exe をコピーしてください。 このディレクトリに他のファイル(.e86 ファイル)は置かないこと。 必要に応じてショートカットを作成してください。 [.fdiファイルの作成] (1). anex86.exe を実行します。   "Anex86 Setting" ウインドウが開きます。 (2). FDD1 と表示のある行の [New] ボタンを押します。   "Create Floppy Disk Image File" が開きます。 (3). MS-DOS のシステムディスクをドライブ A: に挿入します。 (4). ファイル名の右の[...]を押します。   "開く" ウインドウが開きます。 (5). ファイル名に、"dos" と入力して [開く] を押します。   "開く" ウインドウが閉じます。     ※ファイル名にはパスと .fdi が自動的に追加されます。 (6). [Scan] ボタンを押します。   ボタンが灰色になってフロッピーディスクを読み始めます。   ボタンが普通の色に戻ればスキャン終了です。     ※この処理は中断できません。     ※エラーがあった場合はウインドウが開いてメッセージを表示します。     ※どうしても読めない場合は別のシステムディスク(できれば別の      フォーマット)で試してみてください。 (7).[Close]を押します。   "Create Floppy Disk Image File" が閉じます。 [起動] (1). anex86.exe を実行します。   "Anex86 Setting" ウインドウが開きます。 (2). FDD1に .fdi ファイルのパスとファイル名が表示されていることを確認し   てください。 .fdi ファイル作成後なら表示されてるはずです。表示され   ているファイルが、ドライブ1に挿入して起動したいフロッピーディスク   であれば(5)へ。変更する場合は(3)へ。 (3). FDD1の右の [...] ボタンを押してください。   "開く" ウインドウが開きます。 (4). ファイルを選択して[開く]を押してください。   FDD1に .fdi ファイルのパスとファイル名が表示るはずです。 (5). [Start] ボタンを押してください。   "Anex86 Emulator" ウインドウが開きます。   MS-DOS が起動するはずです。 [起動しない場合] ディスクがないと言われて勝手にウインドウが閉じる場合、 ただ黒いウインドウが表示されて変化がない場合、 起動途中で停止する場合、 (1). システムディスクに CONFIG.SYS か AUTOEXEC.BAT があれば消去してから    試してみてください。 (2). EPSON プロテクトを外してみてください。 (3). .fdi ファイルを作りなおしてみてください。 (4). 別のシステムディスクを試してみてください。 (5). 別のマシンを試してみてください。 [終了] (1)."Anex86 Setting" ウインドウ右上の[X]を押します。   ウインドウが閉じます。 [アンインストール] (1). プログラム( anex86.exe )を削除してください。 (2). レジストリも削除する場合は以下のキーを削除してください。     HKEY_CURRENT_USER\Software\A.N. (3). .fdi/.hdi ファイル等は Explorer で削除してください。