PC-9821 Emulator T98-Next 13.1 Beta 2002/01/25 Copyright(C) 2000-2002 Project T98-Next ■概要  本取説は、仮版であるため、簡潔に解説します。  全てのプラグインの説明もかねます。 ■概念  T98-Nextは、リベラルな仮想PC9821環境と、高い拡張性を提供します。  ひとつのマザーボードと複数のハードウエアエミュレータにより構成されます。  マザーボードエミュレータは、Next.EXE内に収容し、その他のほとんどのデバ  イスは、プラグインとして外部より供給されます。(EXE内にも運用に必要な最  低限のデバイスを内蔵しています)  これらの、T98-Next用のハードウエアエミュレータを「NHW」と呼び、「Next デ  バイス デベロッパーズ キット」(NDDK)を入手する事により、自由に開発が可  能です。  またNHWに関しては、Next.EXEに実装するデバイスマネージャにより、管理でき  ます。 ■Next.exe  GUI及び、マザーボードエミュレーションを内蔵しています。  全ての操作を、これの提供するGUIから行います。  基本的にボタン等に書いてある文字そのままの機能を果たします。 @ボタン  ・電源 エミュレーションを開始/停止します。 実機の電源ボタンに相当します。 開始すると、アイコンの色が緑へ変わります。  ・再開 レジュームされた状態から、エミュレーションを開始します。 レジューム機能を使用する際は、「運用」「セーブ/ロード」で、 「レジューム有効」をチェックしてください。  ・リセット リセットを行います。 実機のリセットボタン押下に相当します。  ・設定 エミュレータの詳細情報を設定するタブコントロールを開きます。 もう一度押すと閉じます。閉じても設定は保持されます。  ・ヘルプ 現在機能しません。  ・終了 終了します。 A詳細表示  ・運用 運用に関する状況が表示されます。 デバイスの登録状況により、内容は変化します。  ・マザーボード設定 エミュレーションするマザーボードの設定を行います。 実ROMイメージを使用する場合、使用するROMにチェックします。 速度を調整します、「クロック:自動」で最高パフォーマンスと なります。 古いゲームなど、早すぎる場合、2MHz〜8MHz程度に設定してくだ さい。 またテンポの悪いゲームなどのために、倍率指定ができます。 (1.5〜3倍程度に設定した場合、再描画回数も上がるので、フレ ームスキップを2程度にするとよいでしょう) メモリ搭載量は、メモリを使いたいだけ設定します。 稀に、1MBに設定すると作動するアプリもあります。  ・デバイスマネージャ T98-Nextが収容している、ハードウエアエミュレータの設定 を行います。デバイスを選択し、使用するか否か決定します。 「○」がついているデバイスは、使用されます。 詳細情報があるデバイスは、「詳細設定」ボタンにより設定でき ます。 また、デバイスのインフォメーションも確認できます。 デバイス名の欄の「*」「@」は以下の意味を持ちます。 * 詳細設定があることを意味します。 @ 運用タブにGUIがあることを意味します。 標準で付属するデバイスは、特定の場合を除き、すべて使用する ことをお勧めします。  ・バージョン情報 バージョン情報を表示します。 Bホットキー  エミュレーション中に、ホットキーを操作することにより、様々な機能を使用で  きます。  ホットキーは、F11+F1〜F10、F12+F1〜F10、の20キー在ります。  各キー操作による処理は、デバイスに開放されており、使用デバイスにより決定  されます。 Cエミュレーションの停止  エミュレーションウインドウを閉じること、もしくは「終了ボタン」により行い  ます。  「レジュームマネージャ」にて「レジューム有効」がチェックされていると、  レジューム用のファイルが作成されます。 ■ROM搭載  T98-NEXTでは、実機ROMを使用し、エミュレーション精度を高めることが出来ます。  Romフォルダ内に、ROMMAKE.EXEで作成したPC98実機のROMイメージを置き、マザー  ボード設定をすることにより、読み込まれ使用されます。  追加される機能は、フォント、サウンドBIOS、ROM-BASICなどです。  実機ROMは無くとも動作しますが、なるべく実機ROMの使用を推奨します。 ■レジュームマネージャ(Next.exe:内蔵デバイス) @機能  セーブ/ロードに関する機能をつかさどります。  本サービスが使用可能になると、運用タブ内に「SAVE」タブが現れます。 A運用  File#1〜File#8で、それぞれ、Save/Load/Viewが行えます。  また、レジュームファイルのLoad/Viewが行えます。 Bホットキー  F11+F1〜F4、F12+F1〜F4、にそれぞれ、セーブ及び、ロード機能が割り当てられます。  即ち、ホットキーは使用できるのは、File#1〜File#4の4つです。  セーブひとつにつき、マザーボードのメモリ設定+2MBのファイルを生成します。デ  ィスクスペースが不足する場合の挙動は不明です。  F11+F9、F11+F10、でエミュレーションの終了と、リセットが行えます。  フルスクリーン時に、File#5以降にアクセスしたい場合、一旦Windowモードに戻すか、  Alt+TabでアプリケーションをGUIに切り替えて行ってください。 C詳細設定  特に在りません。 ■Timer.NHW(Nextハードウエアエミュレータ) ■System.NHW(Nextハードウエアエミュレータ)  必須デバイスです。必ず、使用してください。 @機能  Timer及びSystem Portのエミュレーションを行います。 Aホットキー  特に在りません。 B詳細設定  特に在りません。 ■Switch.NHW(Nextハードウエアエミュレータ)  必須デバイスです。必ず、使用してください。 @機能  ディップスィッチ、メモリスィッチをエミュレートします。 Aホットキー  特に在りません。 B詳細設定  ディップスイッチおよびメモリスイッチの設定が可能です。  通常の使用では、デフォルトのままご利用ください。 ■Disk.NHW(Nextハードウエアエミュレータ)  必須デバイスです。必ず、使用してください。 @機能  FDD/HDDエミュレータです。  3MODE FDD * 2基、HDD * 2基が使用可能です。  操作ウィンドウの運用タブで、イメージファイルの入れ替え、操作が可能です。 A運用  ○FDD(フロッピーディスクドライブ)   ・3MODE * 2基。   ・イメージは以下の形式が使用可能。       NFD形式:T98-Next専用FD IMAGE    TFD形式:T98用FD IMAGE    D88形式:MAKE_HD作成汎用FD IMAGE    FDI形式:Anex86(A.N.氏)用FD IMAGE    その他 :BKDSKの各形式、XDF形式         ※NFD形式以外のイメージは一部機能制限があります。     ※NFD形式以外の形式は正常に使用できないことがあります。        ・Newボタンから新規イメージが作成可能(NFD形式のみ)。   ・Settingボタンから、メモ、ライトプロテクト設定が可能(NFD形式のみ)。   ・フォーマットサポート(NFD形式のみ)。   ・FDD直接読み込み機能(詳細設定で設定)    ○HDD(ハードディスクドライブ)   ・SASI I/F(2基まで接続可)   ・イメージは以下の形式が使用可能。       NHD形式:T98-Next専用HD IMAGE    THD形式:T98、NekoProjectII(ぷにゅ氏)用HD IMAGE    HDI形式:Anex86(A.N.氏)用HD IMAGE         ※NHD形式以外のイメージは一部機能制限があります。     ※NHD形式以外の形式は正常に使用できないことがあります。        ・Newボタンから新規イメージが作成可能(NHD形式のみ)。   ・Settingボタンから、メモの設定が可能(NHD形式のみ)。 Bホットキー  F11+F5、F11+F6でFDD1、FDD2のイメージの入れ替えが出来ます。  この機能を使うとフルスクリーン時のFDD交換が可能です。  FDDを取り出す時はダイアログをキャンセルして下さい。 C詳細設定  FDDのリソース割り当て、FDDアクセスウエイトが可能です。  アクセスウエイトを有効にするとFDDアクセスが遅くなります。  FDDをイメージを使わず直接FDにアクセスしたい場合、ドライブ名とメディアタイプ  を入力して下さい。defaultはImage Fileです。※  DiskExplorerのパスにjunnno氏のDiskExplorer ver1.45以降のパスを設定すると  EDITボタンによるDiskExplorerの呼び出しを行うことができます。  ※<補足>FDD直接読み込み機能について  ・1.2MFDDを読み込む場合3モードFDDが必要になります  ・MS-DOS以外のFDDは使用しないで下さい、データ破損のおそれがあります。  ・通常は書込禁止になっています。Settingで変更可能です。  ・FDをドライブに入れたのちSetボタン押すとT98-NextはFDを認識します。  ・FDをドライブから抜く前に必ずEjectボタンを押して下さい。  ・プロテクトの回避には使用できません。 ■Gdc.NHW(Nextハードウエアエミュレータ)  必須デバイスです。必ず、使用してください。 @機能  GDC、EGC(GRCG)及びディスプレイ(CRT)エミュレータです。  640*400、640*200、640*480の解像度と8/8色、16/4096色、256/1677万色の色数が  使用可能。  テキストのブリンク表示、30行モードは未実装です。  Windowsの画面の色数がHighColor(16BIT)以上必須です。  画面のプロパティで確認して下さい。 Aホットキー  F12+F9で現在の表示をBMPファイルに保存することができます。  BMPを保存するフォルダは詳細設定で指定できます。  F12+F10で画面表示モードをウィンドウ<->フルスクリーン交互に切り替えます。 B詳細設定  「フレームスキップ」描画省略間隔を設定します。数値が大きいほど高速になり  ますが、画面がカクカク動作します  「フルスクリーンで起動」起動時にフルスクリーンモードで起動します。  MOUSE.NHWの「マウスを占有する」の設定と併用するとより効果的です  「画面キャプチャデータを格納するフォルダ」F12+F9で生成するBMPの格納フォル  ダの指定ができます  「拡大・縮小設定」ウィンドウ、フルスクリーン時の画面サイズを変更できます。  「フルスクリーン設定」フルスクリーン状態での表示位置、色数を変更できます。 ■Key.NHW(Nextハードウエアエミュレータ)  必須デバイスです。必ず、使用してください。 @機能  キーボードエミュレータです。  本デバイスを使用すると、キーボードが使用可能になります。  ほとんどのキーが、キートップ文字に対応しておりますが、一部変更があります。 Aホットキー  特に在りません。 B詳細設定  一部キーの再配置設定が可能です。 ■Mouse.NHW(Nextハードウエアエミュレータ) @機能  マウスエミュレータです。  標準マウスポートのマウスをエミュレーションします。  本デバイスを使用すると、マウスが使用可能になります。 Aホットキー  F12+F8で、マウスキャプチャーのON/OFFが出来ます。  マウスキャプチャーを行うと、Windows上のマウスが消えます。ご注意ください。 B詳細設定  マウスレート、占有の設定が行えます。 ■Sound86.NHW(Nextハードウエアエミュレータ) @機能  86音源エミュレータです。  Cバス経由の、86音源をエミュレーションし、86音源相当機能が使用可能に  なります。  JOYSTICKが接続されていると自動的にJOYSTICKも認識されます。  OPNA発音エンジンとして、cisc氏作のOPNAエミュレータを使用してます。 Aホットキー  特に在りません B詳細設定  サウンドクオリティー、発音遅延時間、各音源のボリュームを設定します。  ラインデバイスのボリュームも設定します。  基本構成では、ライン#0にBEEPが接続されています。  また、サウンドカード上のディップスイッチ設定が行えます。 ■PRINTER.NHW(Nextハードウエアエミュレータ) @機能  プリンタポートエミュレータです。  簡易セントロニクス仕様のプリンタポートをエミュレーションします。  LPT1:ポートにPC98x1で使用可能なプリンタが接続されている必要があります。 Aホットキー  ありません。 B詳細設定  ありません。 無断転載厳禁 (C)2000-2002 Project T98-Next